映画
ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟

今回の映画がここ最近の平成ウルトラ映画と決定的に違うのは完全にウルトラ兄弟の物語だという事ですね。
従ってクルーGUYSの活躍はほとんど見られないんですが、それはTVシリーズで充分描かれているので全く問題無し。
とはいいつつさすが歴代最強の防衛チーム、「よく見ろ、目付きが悪い」誰しも思っていたその言葉をよくぞ(笑)
今回のクルーGUYSはこのシーンとラストの「ウルトラ兄弟・・・まじかよ」
(夕陽に並び立つ彼らを目の当たりにしてのこのセリフは、まさしく我々の代弁)だけでOKです。
で、この映画は視点をウルトラマン側に絞った事で大正解だったと思います。ウルトラマンが、ウルトラマンとして頑張る物語。

空白の25年間にヤプールとの最終決戦があり、ウルトラ兄弟が地球で生活していたというのにも驚きですが
違和感なくまとまっているあたりさすがです。そして4人揃ったウルトラ兄弟達の活き活きしていること!!
特に北斗は年を重ねても4人の中にあっては末っ子(今回タロウの人間体は出てないので)のやんちゃ坊主のままなのがすごく良かったです。
演じる高峰さんは一時期ウルトラマンエースであった事をあまり言われるのを快く思っていなかった、みたいな事を
最近になってご自身で語られていましたが、それって本当??と思う程に喋り方、仕草までもう〜当時のまんま!嬉しくなってしまいました。

宇宙人連合はTVシリーズに登場している再登場キャラクター達と違い大幅なアレンジのされたデザインで
個人的には人間的なプロポーションになりすぎて多少異形の感が薄れてしまってうーんとは思ったんですが
最終的に安っぽい小者でしかなかったという今回の映像には合ってたかも。
ウルトラ兄弟が平成ウルトラばりの空中戦を展開しまくる戦闘シーンは夢のようにかっこよかった!
こんなのが見られるなんて・・・幸せです。

終盤に過去の作品の映像がそのまま回想シーンとして流れるんですが
これまでのウルトラ映画のような映像総集編的扱いではなくちゃんと”現在”へ繋がる過去の回想。戦闘シーンではなく
人間として関わってきた人達、坂田さんやアキちゃん、夕子などの映像が流れて行くのが...たまらないです。
実際に亡くなってしまった人達、劇中で亡くなってしまった人達、
みんなこの40年の繋がった世界の中で生きていたのだと思うともうなんだか・・・もう本当にたまりません。感無量。
これが兄弟揃う最後のチャンスなどと言わずメビウスでもう一本位作ってほしいなあ。
今度こそ全員勢揃いで・・・

究極超獣 Uキラーザウルス、Uキラーザウルス・ネオ、巨大ヤプール
凶悪宇宙人 ザラブ星人
ニセウルトラマンメビウス
分身宇宙人 ガッツ星人
暗殺宇宙人 ナックル星人
極悪宇宙人 テンペラー星人
宇宙凶険怪獣 ケルビム
登場

-2006/9/16公開-


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